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2017年6月

2017年6月12日 (月)

もっとうまくなったら信用してやる(笑)

この土日は久しぶりにラリーのオフィシャルをやった。
群馬で開催されるモントレー2017だった。

集合は土曜の朝7時に群馬坂のスタート地点の「しゃくなげ園」。
ただ、直前になって自分は消火用の水200リットルを搭載した軽トラで移動してくれという指示が。
例えばブレーキから火が出たりしたときに水をかけて消火する資材だ。

軽トラには200リットルの水のほかにも数リットルの水を入れたポリタンクも数本積んでいるから、ぶっちゃけ移動は大変だった。
何せ背中に200Kg以上の荷物を積んでるので、上りは登らないし下りは止まらないし。
水が左右に移動するっていうのもあるし、舗装の下りでは結構怖かった。
でも、全日本ラリーのオフィシャルをやるのは以前に福島のラリー以来2度目だったので、まぁ何とかなるだろうとは思っていた。

でも、移動の運転はともかく、実際にオフィシャル業務をやってみるとかなり大変だった。
自分が担当したのは1日目のSS1のスタートとSS7&8のストップ。
それに、2日目はSS11&SS15のスタートだった。

で、SS1のスタートではタイムカードにスタート時間を記入する役目を仰せつかった。
自分は競技車からタイムカード受け取ってスタート時間を記入するだけ。
最初はどこに何を書くかもわからなかったから、ちょいと緊張したけど、まわりのスタッフからいろいろ教えてもらったので事なきを得た(笑)。

なので、SS1は確かにそれほど大変なことはなかった。
スタートするクルーはほとんどが顔見知り。
カードを受け取るときには
「お、どーお調子は?」とか
「おー、頑張れよ」とか
「落ちるなよ(笑)」とか
まぁ良くあるラリー中の軽口を叩く余裕はあった。

でも、次のSS7&8の峰の原のストップではトラッキングを担当したんだけど、これが結構大変だった。
トラッキングっていうのは、競技車が通過した情報を無線で知らせる役目だ。
スタート、ラジオポイント、ゴールで競技車が通過したかどうかを全セクションに知らせて、もし何分経っても競技車が来なかったらコースアウトかトラブルで止まってるのでヤバイってことになるので、それ相応の対処を行なわなきゃいけないっていう役目だ。

今回は出走が50台以上で、ほぼ1分起きに来る競技車のゼッケンをスタートのステージコマンダーである高野さんにモスラで知らせなきゃいけない。
だけど、どうしても顔見知りが来ると
「おー、今どうよ」とか
「うまく行ってるか?」とか
世間話をしていまい、トラッキングで何番まで報告してたかを忘れちゃうんだな(笑)。
で、スタートの高野さんからは
「ストップ! 何番まで通過した?」
とかっていう無線が入り、あたふたしたことも2度や3度じゃなかった(汗)。

だから、SSラリーのオフィシャルって結構…いやすいません、かなり大変なんだなーって思った。

で、2日目のSS11&15では、1日目と同じく群馬坂のスタートを担当。
スタートでは今度は杖を持って競技車をスタートラインに着かせて、30秒前、15秒前の表示を出す役目だった。

杖でスタートラインに競技車を止めさせるのは、まぁそれなりにこなせたんだけど(これくらいの作業なら、ほとんどの選手と軽口を叩けるくらいに思ってたんだけど、そんな時間はほとんどなかったよ(泣))。
30秒前と15秒前の表示は出さないといけないっていう規定があるらしく、その表示役も仰せつかった。

ただ、何10台もやってるとたまに30秒前なのに15秒前の表示を出したり、30秒前なのに馬鹿話してて忘れたり…なんだか「オレ、ラリー何10年やってんだよ…」って感じだった。
もっとも、ドライバーって競技中はほどんどのそういう仕事ってコドラに任せてるから、少なくともオレは全然分かってなくて……。

本当に他のオフィシャルのみなさんにはご迷惑をおかけしました。
申し訳ありませんでした。

でも、本当にオフィシャル業務は楽しかったし勉強になった。
本当は選手で出たいけど、オフィシャルの大変さが分かったので、もの凄く勉強になりました。
今回ご一緒させていただいたオフィシャルの方々には本当に感謝したいと思っています。

ただ…2日目のS15に全日本のトップで来たアライは、停止線までオレが杖をついてスタートラインに立ってるのに、かなりの勢いで来た。
オレは危うく轢かれそうになるかと思って思わず避けちゃったんだけど、当のアライは
「オレのこと信用しろよ!(笑)」
とかって言っていたけど。
そりゃ確かに日本で一番運転がうまいって思ってるけどさ…。

もっと運転がうまくなったら信用してやるよ(爆)。

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